学資保険・こども保険を契約していて途中解約をされるケースも中にはあります。

 

子供の大切な教育資金を準備するために加入した保険でも、

年数が経ってご家庭の事情の変化などでやむなく保険を途中で解約しないといけないケースも出てきます。

 

そもそもお金が払えなくなったために解約するのは仕方ないのですが、

実は何とかできる場合もあるのです。

 

特に学資保険・こども保険の場合は、途中で解約すると元本割れをしてしまったり、

親に万一があって教育資金が準備できないなどのデメリットがあります。

 

大切な子供のためにそんなことがないように、やめる前にできることをお伝えしたいと思います。

 

 

 

学資保険・こども保険を途中解約するデメリット

 

 

途中解約すると積立している学資(教育資金)が元本割れしてしまう。

 

 

学資保険・こども保険は満期まで保険を続けることにより、

掛けた保険料以上の満期返戻金(戻り金)を受け取ることができるものです。

 

逆に途中で解約してしまうと多くの場合は元本割れしてしまいます。

 

 

 

親に万一があると子供が十分な教育を受けられない可能性がある

 

 

学資保険・こども保険は、契約者である親が万一亡くなってしまった場合は、

育英資金を受取れる場合があります。

 

また、同じケースで「保険料払込免除特約(特則)」を付けていることで、

保険料を支払わずに満期保険金を受取ることができる場合もあります。

 

今の学資保険は満期返戻率が以前ほど良くはありませんが、

こういったものが付いているのだけでも加入しておく価値はあります。

 

保険をやめてしまうと、こういったメリットも受取れなくなってしまい、

子供の望む教育を受けさせてあげられないことになりかねません。

 

 

 

解約返戻金を使ってしまう可能性がある

 

 

お金がなくて解約してしまうと、解約返戻金を使ってしまい、

子供が大学などへ進学する時期まで残しておけない可能性も出てきます。

 

 

 

中途解約しなくても学資保険・こども保険を継続できる方法

 

 

では、途中で解約することなく一時的な資金面のピンチを乗り切る方法をご紹介します。

 

 

契約者貸付を利用する

 

 

生命保険には「契約者貸付」と言う制度があります。

 

これは自分の保険で貯まっている解約返戻金を原資として、

約80%程度を上限として貸し出してくれる制度です。

 

もちろん、貸付ですから返さなければ満期保険金などから差引かれることになるので、

返すことに越したことはありません。

 

また、返すときには利息が付きます。

 

しかし、急に資金が必要となった場合には一旦ここから借りておいて、

返せるようになったら返すということもできます。

 

 

仮に返済できなかったとしても、保険料を払い続けている限りは保障は継続されますので、

満期保険金が少なくなることを覚悟の上なら問題ありません。

 

 

自動振替貸付を利用する

 

 

これは自分の保険で貯まっている解約返戻金を原資として、保険料に充当してくれるものです。

 

例えば、学資保険に100万円貯まっていたとして、月々の保険料が1万円とします。

 

事情により、どうしても保険料が払えなくなった場合に、

貯まっている100万円の中から1万円ずつ取り崩して月々の保険料に当ててもらえます。

 

学資保険などの貯蓄性のある生命保険ではこの制度が適用されることが多いので、

保険会社や保険代理店に確認してみましょう。

 

 

大きくはこの2つの制度で急場を乗り切るのが良いでしょう。

 

しかし、これらの保険はお金を貯めることも大切ですが、保障も大切です。

 

どうしてもやむをえない事情で保険料負担が厳しくなった場合や、

急なお金が必要となった際にはこれらの方法を検討してみましょう。

 

学資保険・こども保険を途中解約しないで乗り切る方法をご紹介しました。