学資保険・こども保険と低解約返戻金型終身保険のどちらが良いのかという質問をよくいただきます。
これは単純に一般論的に決められるものではありませんが、
このサイトでは学資保険・こども保険の替わりに低解約返戻金型終身保険で
教育資金を準備することを推奨しています。
これは、低解約返戻金型終身保険なら
- 親の死亡保障も一緒に準備できること
- 解約返戻率(戻り率)が100%を超えること
- 万一、子供が大学に行かなければ、そのままにしておけば戻り率は増えていく
などのメリットがあるからです。
【参考記事】
しかし、先日このメリットに当てはまらない事例がありました。
それは、契約者である親の年齢が40歳の方の事例でした。
低解約返戻金型終身保険は親の年齢によりデメリットも
40歳でメットライフアリコの「つづけトク終身」とソニー生命の「学資保険」で見積りを取られていました。
「つづけトク終身」の場合の試算
「つづけトク終身」では
- 親の死亡保障 300万円
- 月々保険料 約11,000円
- 払込期間 14年間
- 17年後解約返戻率 約104%
- 所定の身体障害の場合に払込免除あり
でした。
払込期間を14年に短縮して17年後の戻り率を上げているのですが、
それでも思った以上に戻り率は良くありませんでした。
ソニー生命「学資保険」の場合の試算
一方、ソニー生命の「学資保険」では、
- 満期保険金 250万円
- 月々保険料 約10,500円
- 払込期間 17年間
- 17年後の戻り率 109%
- 払込免除特約あり
でした。
この二つを比べると、17年後の戻り率で5%の差が出ています。
この差は大きいと思うのですが、これは契約者の年齢が40歳ということが挙げられます。
終身保険では年齢が高いほど解約返戻金が低くなってしまいます。
ソニーの学資保険をおすすめした理由
このご家庭では死亡保障は特に必要がないので、積立のみをご希望とのことでした。
結論としては、ソニー生命の保険をおすすめしました。
理由としては
- 死亡保障が300万円と少額しか付けられなかったこと
- 親の保障は必要なく、積立のみのニーズだったこと
これらを加味すると、ソニー生命のものが良いのではとアドバイスしました。
低解約返戻金型終身保険で教育資金を準備することをこの際とはオススメしているとはいえ、
それはケースバイケースです。
ご家庭の都合があり、今回のケースでは生命保険が必要ないというご家庭でした。
あくまでも、ご自身のニーズに合っているということが大前提にありますので、
必ずプロに相談して決めましょう。
低解約返戻金型終身保険ではなくて学資保険・こども保険で加入したほうが良い場合の例をご紹介しました。