1人目の子供が産まれた時点で学資・こども保険に加入した場合に、2人目以降の学資保険のことを想定している人は少ないと思います。
例えば、1人目の子供に月々1万円の掛け金を支払っていれば、2人目も1万円、
3人目も1万円としたいところです。
わが子には平等にしてあげたいというのが親心です。
しかし、子供が増えてくると、その分ただでさえ家計を圧迫していきます。
教育資金のための保険とはいえ、保険料に割けるお金が苦しくなってくるのも事実です。
2人目以降でも学資保険は満期まで続けることが大前提
ここで忘れてならないのは
「無理をするよりも続けられる金額で掛ける」
ということです。
よく「掛けられなくなったら解約すればいいよ」と言う人がいます。
掛け捨てならまだしも、学資保険・こども保険のような満期でお金が受取れるタイプの保険は最後まで続けないと、もったいない話になってしまいます。
それは途中解約すると元本割れしてしまうからです。
最終まで掛けると107%など高い利率で戻ってきますが、
10年で解約となると7割くらいしか戻ってきません。
2人目以降の学資保険活用術
仮に学資保険で月々1万円の掛け金で、大学入学時期に200万円貯まるとしましょう。
1人目のときは想定していなくて、2人目ができたとき「ちょっと生活が苦しいな」と思えば、
月々5,000円で100万円貯まる保険にしておきましょう。
そうすると、1人目が大学時期に満期保険金を200万円受け取ることができます。
このお金は「必ず1人目の子供の教育資金に使わないといけない」と決められたお金ではありません。
満期保険金のうち50万円を2人目が大学に入学する時期まで残しておきます。
次に2人目の子供が大学入学時期になったときに、100万円の満期保険金を受取ります。
1人目のときに残しておいた50万円プラス100万円で150万円になります。
確かに2人とも200万円にはできませんが、二人とも平等に150万円ずつの教育資金を
準備できたことになります。
もし3人目が産まれた場合で、さらに保険料負担が厳しい場合には学資保険を掛ける必要はないでしょう。
つまり、1人目の200万円と2人目の100万円の合計300万円を3人で分けて
100万円ずつにすれば良いのです。
減額するのは一部分を解約するのと同じ
「それなら1人目の学資保険を月々5,000円に減額しても同じなのではないか?」
と思われるかもしれません。
しかし、1万円の保険料を5,000円に減額するということは、5,000円分を解約するのと同じです。
減額した分は元本割れしてしまうので損になります。
学資保険に関しては、既に入っている分は満期まで続けないと損が出てしまいますので、
できるだけ契約を残すことを考えます。
そうすると上記でお伝えした活用法がベストということになります。
もちろん、保険で積立てるのは上記の方法でということですが、
自助努力で足りない教育資金は貯蓄などで積立てておく必要があります。
2人目以降の子供ができても、既に加入している学資保険・子供保険は無理なく続けるということです。