学資保険・子供保険の満期返戻金(戻り金)は支払った保険料の100%を超えることが多くあります。では、なぜ支払った保険料の100%を超えるのでしょうか?

 

学資保険 返戻率
それは、預かった保険料を生命保険会社が満期までの間に運用してくれているからですね。

 
子供の死亡保障などが付いているのにお金が増えていく「からくり」はこれです。

 

実際の学資保険・子供保険の試算をしてみました

 

入院保障などの特約を外すと満期返戻金の金額は払込保険料に対して110%を超えるなどかなり良いものになっています。

 
うちの子供の場合で、ソニー生命の学資保険で試算してみました。

 

試したのは、17歳で満期が来て高校卒業時期のみに満期返戻金を受け取るタイプです。
(最近では子供の大学入学資金が必要な時期に合わせて、17歳満期、18歳満期、など選べるようになってきました)

 

月々10,235円の保険料払込みで累計払込保険料2,087,940円 満期返戻金 2,300,000円
満期返戻率 110.1% でした。

 

もう一つ試しに、同じ条件で中学・高校入学時に祝い金を受け取れるタイプでも試算してみました。

 
月々10,164円 払込累計保険料 2,073,456円
中学入学時祝い金 420,000円 高校入学時祝い金 420,000円
高校卒業時満期返戻金 1,400,000円 で合計受け取り額が 2,240,000円となり
合計返戻率は108.0% となりました。

 

最後にまとめて受け取る方が2%お得ですね。

 
これは途中で祝い金で受け取る分も、保険会社が満期までの間ずっと運用してくれるからです。

 

学資保険・子供保険の返戻率を上げる方法

 

基本的に「あとから満期返戻金を受取る方が返戻率が高い」ということになります。

こども保険 返戻率
この理屈から言うと、保険料の払込期間を短くするほど返戻率が高くなる傾向にあります。

 
例えば、学資保険・子供保険の満期を17年後に設定します。

 
保険料払込満了を10年後に設定します。

 
この場合、支払うべき保険料を通常より7~8年早く払ってしまうので、その分運用する期間が長くなります。

 

結果、受取れる金額(返戻率)が高くなります。

 
ただし、短い期間で保険料を支払うことになるので、月々の支払保険料は高くなります。

 

最近の学資保険・子供保険はいろんな商品が出ています。

 
加入の際はいくつかの商品を比べることをお勧めします。

 

【参考記事】

学資保険の一括資料請求をしてみて感じたこと

 

また、私立の中学・高校に入学する場合はそれなりの入学金や制服などの費用がかかりますので、
ここはご自身のニーズに合わせて学資保険・子供保険について考えてみてくださいね。