学資保険・子供保険を検討される方からよく聞く声ですが、
「子供の医療保障なんて今は必要ないよね~」
というものがあります。
就学前の幼児には医療費は不要なの?
実際、就学前の幼児には公的な医療保障があり、医療費はほとんどかかりません。
なので、一般的にはケガや病気で入院した際の民間の医療保険は必要ないという人が多いと思います。
小学校に上がってから掛ければ良いと考えられているようです。
これは一方では正しいし、一方から見るとそうともいえません。
上司の学資保険・子供保険の失敗例
ここで、以前私が保険会社で営業をやっていたときの上司のお話をさせてください。
その上司は当時32歳で小学校3年生と幼稚園に通う息子さんがいらっしゃいました。
二人ともとても元気だったのですが、あるとき下のお子さんが体調が悪くなり病院へ行きました。
診察の結果、すい臓の病気と判明しました。
疲れやすかったり、出血するとなかなか止まらなくなるそうです。
この病気は一生付き合っていかない病気だと医師から知らされたそうです。
上司の息子さんは民間の医療保険には加入していませんでした。
「就学前は医療費がかからないので小学校に上がってから医療保険に入ろう」
と思っていたとのことです。
しかし、病気になってしまい、息子さんはこれからはおそらく一生医療保険と生命保険には
加入ができない状況になってしまったのです。
上司は「保険会社に勤めていながら、私は最悪な父親だ」と悔やんでいました。
せめて学資保険・子供保険に医療特約でも付けていれば、そんなことにならずに済んだとも言っていました。
医療保険は学資保険・子供保険の特約ではなく単独で加入しましょう
医療保険や生命保険は健康な人しか加入ができません。
最近では高血圧などでも加入できるようになってきましたが、
それでもやはりこのケースでは加入は難しいと思います。
子供に医療費が必要ないから入らないのはもっともな考えで、
何事もなければそれで正解です。
しかし、子供が健康なうちに医療保険に加入してあげることも
私の上司のケースのようなリスクを考えると検討の余地があると思います。
できれば、学資保険・子供保険の特約ではなく、別途終身医療保険などに加入してあげるほうが良いでしょう。
学資保険・子供保険を含めて医療保険検討の際に、どうかご参考となればと思います。