学資保険に加入するにあたり、保険料の払込期間を何年に設定するかは戻り率に直結してくるので、慎重に検討したいものです。
満期まで毎月支払っていく方法以外にも設定方法がありますのでお伝えしていきたいと思います。
学資保険の保険料払込期間の設定方法
この保険では保険料の払込期間を自分である程度選ぶことができます。
選べる期間としては
- 全期払い
- 短期払い
- 全期前納払い
- 一括払い
などになります。
では、詳しく見て行きましょう。
学資保険を全期払いで設定する
これは学資保険の保険料を満期まで毎月(毎年)継続して払い込んでいく方法で、この契約方法にする人が多いと思います。
例えば、保険の満期を子供が17歳になった時点で設定すると17年間支払い続けるわけですね。
この方式が一番基本となる形ですし、この契約形態で申し込んでいる人も多いと思います。
戻り率が良い保険会社を選ぶことで、この払込方法でも十分100%を超えることが可能です。
短期払い
近年メジャーになってきているのが、学資保険の短期払込です。
保険期間を17年間で設定してたとしても、10年間や15年間で払込を終える方法です。
短期間で払い終えることで満期受取金額を上げることができます。
例えば、17年で満期になって合計で100万円支払うものを10年で支払いを終了した場合、上記の図で言いますと、据え置き感である残りの期間7年で保険会社が預かったお金を運用してくれています。
運用期間が長くなるのと、預けるお金が多くなるのとで結果的に満期の時にお金をたくさん受け取ることができるのです。
この方法だと返戻率が110%を超えることも普通にあるのでオススメされることも多いのではないかと思います。
デメリットとしては短期間で払い込むため、毎月(毎年)の支払金額が大きくなるので、家計費に占める負担が大きくなってしまうことです。
全期前納払いと一時払い
学資保険でも「全期前納払い」と「一時払い」で納めることができます。
ただし、できる保険会社とそうでないところとがあるので、事前に確認してみてください。
「全期前納払い」とは、保険会社へまとめてお金を預けておいて、そこから毎月の保険料を支払ってもらう方法です。
一方で、一時払いは保険料を最初に一括で支払ってしまう方法です。
どちらも毎月支払っていく全期払いよりも戻り率が良くなります。
また、両者は保険会社へ最初にお金を支払うという点では同じなのですが、似て非なるものがあります。
その辺りについては、『学資保険・こども保険の一括払いと全期前納払い』で詳しくお話していますので、そちらを参考にしてみてください。
払込期間を短くするメリットとデメリット
以上が、保険料払込期間の設定方法です。
これだけ見ていると、『掛け金の払込期間を短くすればお金がたくさん戻ってくるので有利だ』と思われると思います。
実際にそうであることは間違いないですし、余裕があればそうしたほうがいいかもしれません。
ただし、唯一デメリットがあるとしたら「保険料払込免除特約」を付けた場合です。
例えば10年の短期払いにした場合で、学資保険加入から11年目に契約者が死亡した場合を考えてみましょう。
全期払込にしていると11年目以降の保険料を支払う必要がなく、7~6年間分の保険料を払う必要がなくなります。
一方で10年の短期払いにしていた場合、既に保険料を支払ってしまっているので、この特約は適用されません。
短期払いにするとこの特約が付けられない保険会社も多いのですが、こういった学資保険ならではのメリットを享受できなくなってしまうことにも気をつけておきましょう。
この特約のことを考えると短期払いより全期払いのほうがお得ですね。
担当者と相談しながら考えていきましょう。