学資保険を契約する際、満期保険金の受取方法を『一括受取』か『年金受取』かを選択することができる保険会社があります。
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これをうまく活用することで、満期返戻率(戻り率)を良くすることができますので、契約の際には確認しておきたいものです。
学資保険の年金受取とは
通常の学資保険契約の場合、満期が来たら200万円とか300万円といったまとまった金額を受け取れます。
ほとんどは、一番お金がかかる大学受験や入学時期に満期を合わせて、一時的な負担に対応できるようにしておくものですよね。
例えば、満期時に200万円受け取ることがでる契約で加入していた場合、これを4年に分けて受け取る方法、これが「年金受取」です。
単純なパターンで説明すると、200万円を4回に分けることで50万円ずつ受け取るということです。
これは学資年金とも呼ばれています。
学資年金として受け取るメリット
単純に4分割するだけならあまり意味がありません。
せいぜい「一括で大金をもらって使っちゃうといけないから必要な分だけ毎年もらう」ということになります。
しかし、学資年金として受け取るにはそれなりのメリットがあり、それは「戻り率が高くなる」ということです。
『保険料支払期間の設定』でもお伝えしているのですが、保険会社にお金を預けている期間が長いほど戻ってくるお金は増えます。
上記の例で説明すると、1年目で50万円を受け取ると残りは150万円です。
それを保険会社が1年間運用してくれます。
次の年、また50万円を受け取ります。
そうすると、残りの100万円を保険会社が1年間運用してくれます。
こういった具合に一括で学資保険の満期保険金をもらうよりも、3年間余分に運用してもらえるので戻り金が多くなるということです。
保険料の払込期間を短くするのと同じ理屈ですね。
こちらのページでシュミレーションをしてみました。
⇒一括受取と学資年金とは戻り率がどれくらい違うのか?(はじめのかんぽ編)
大学入学資金をどうするか?
ただし、子供が大学へ入学時期には毎年の学費の他にも入学金が30~80万円ほど多く必要となります。
その準備のために、18歳時点で100万円を受け取り、残りの100万円を3年に分けて受け取るという方法もあります。
学資年金として受け取る方法を選択できる保険会社とそうでない保険会社とがあります。
上記でお話した毎年の受取金額を変更することができるというのも同様です。
事前に確認しておくことをおすすめします。