低解約返戻金型終身保険の特性を生かして、学資積立の他に老後資金準備にも活用することができます。

 

学資保険・子供保険だけでなく老後資金として

 

老後資金の準備というと「個人年金保険」を思い出されるのではないかと思います。

 

しかし、低解約返戻金型終身保険の自由度と貯蓄性を利用して、現役世代の死亡保障と老後資金積立を両立することもできます。

 

老後資金を積立てる仕組みは、低解約返戻金型終身保険を活用した学資積立と同じですが、保険料払込期間を18年後ではなくご自身が定年退職する時期に設定します。

 

低解約返戻金型終身保険 老後資金

例えばあなたが35歳であれば払込期間を60歳までとして、25年間保険料を支払うようにします。

 

払込期間満了すると解約返戻金が良い利率(おそらく100%以上)で貯まっていると思いますので、これを退職後の資金の原資に当てることができます。

 

解約返戻金を老後資金として年金受取にしてみる

 

低解約返戻金型終身保険の解約返戻金は通常一括で受け取るのが一般的ですが、年金受け取りをすることが可能です。

 

年金受取というのは、毎年決まった金額を一定期間受け取る方法です。

 

例えば、保険を解約して返戻金500万円を受取ることができるケースだったとします。

 

これを一括で受け取るのではなく、5年や10年(最長30年くらい)に分けて受取るのです。

 

この方法で定年退職の60歳から公的年金が開始される65歳までの5年間で、毎年お金を受け取るように設定するといいですよね。

 

これは保険を解約する際に設定することができますので、今決める必要はありません。

 

解約返戻金が500万円貯まっていた場合、5年に分けて受け取ると毎年100万円ずつになります。

 

年金受け取りでお金をもらっている期間も保険会社は、まだ受け取っていない分の解約返戻金を運用してくれています。

 

その分、若干ですが受取り総額が増えることになります。

 

死亡保障の一部を低解約返戻金型終身保険へ

 

上記の考え方は学資保険・子供保険のときとまったく同じです。

 

死亡保障の一部を老後積立目的の低解約返戻金型終身保険で準備するということです。

 

例えば、死亡保障が3000万円必要だとします。

 

そのうち、500万円を学資積立を目的とした18年後に保険料払込満了する低解約返戻金型終身保険にします。

死亡保障を終身保険へ

 

残りの2500万円のうち、さらに500万円を老後積立てを目的として60歳で保険料払込満了する低解約返戻金型終身保険にします。

終身2本立て

そうすると、1000万円の死亡保障と学資積立、老後積立を同時に準備することができます。

 

残りは2000万円の掛け捨ての安い定期保険などで準備し、子供が独立したりして不要になれば減額していきます。

 

3000万円の死亡保障のみを準備するより掛け金は高くなりますが、貯蓄性・運用性・合理性を考えると 良い準備方法だと言えます。

 

保険料が増える分は、毎月貯蓄する分の一部を保険料に回すと良いでしょう。

(これはあくまでも考え方の一部ですので、ご家庭ごとの状況を十分検討してくださいね)

 

保険は考え方と使い方が大切です。 子育て世代の今から、学資保険・子供保険だけではなく先の人生で必要なもの老後資金についても合理的に今から積立てていきたいものですね。