学資保険・こども保険に入院医療特約を付けた方がよいのだろうか?

 
先日もこんな質問を受けましたので、そのときのお話の流れで回答したことをお話します。

 

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学資保険・こども保険に医療保障は必要か?

 

子供が先月産まれたばかりのあるお父さんとお話をしていましたが、その方は子供の学資保険に入院の医療保障を付けたいようでした。

学資保険 医療特約
その方は「学資保険には入院医療の特約は付けない方が良いとおっしゃいましたが、絶対に別々に入った方がよいのですか?」という質問をされました。

 

私の回答としては資金的に余裕があり、満期保険金が支払った保険料を下回ること(返戻率が100%を割り込んでも)が気にならないのであれば、特約で付けても良いと思いますよ、というものでした。

 

ただ、その方のご家庭では資金的な余裕はあまりありませんでした。

 
ですから、学資保険に関して言うと、将来的に必ず必要となる資金を積立てることをメインで考えてください、という旨をお伝えしました。

 

現状、資金的に余裕がないのであれば、子供の医療保障の優先順位は低いはずです。

 
就学前の児童については各自治体が医療費の負担をかなり軽減してくれています。

 
自治体によっては医療費がかからなかったり、月々200円や500円といった自己負担額で医療費は事足ります。

 

子供が産まれたばかりであれば、当面の医療費負担はほとんどないので、仮に子供が入院したとしても金銭的に困ることはありません。

 
ですから、子供の医療保障に関しては子供が小学校に上がる時点でもう一度考えればよいと思いました。

 

余裕があれば、子供の医療保険を学資保険・こども保険とは別加入を

 

もし余裕があれば、学資保険とは別に子供の終身医療保険などに加入すれば良いでしょう。

 

病気になって困るのは親が入院した場合です。

親の医療保険

 
サラリーマンなら少しの休業であれば会社が給与をくれたりもしますが、個人事業主なら収入がなくなってしまいます。

 

 
なくなる収入の補填や入院費用の足しにするために親の医療保険には加入する必要があります。

 

保険加入は思いだけでなく現状を把握して決めましょう

 

そのお父さんは自分の医療保障には一切加入していないのに、子供を思う一心で自分よりも子供の医療保障の加入にばかり関心がありました。

 

繰り返しになりますが、子供が病気になっても金銭的な負担はそれほどありませんが、親が病気で働けなくなると子供も奥さんも家族みんながこまります。

 

 
その場合の備えをするのが、子供の医療保障よりも優先です。

 

 
親の死亡保障を考えるときも同じです。

 

学資保険・子供保険には満期があります。

 

 
仮に医療保障を学資保険・子供保険の特約で付けていたとしても18歳くらいになると保険はなくなってしまいます。

 

ですから、子供の医療保障を付けるのであれば学資保険・子供保険などの特約よりは医療保険単独で用意することをおすすめします。

 

 

この考え方はご家庭の状況によってもかわりますので自分のご家庭の場合はどうか?と考えてみてくださいね。