生命保険全般のお話ですが、せっかく加入しても学資保険・子ども保険の保険会社が経営破たんをしてしまい、倒産してしまった場合はどうなるのでしょうか?
生命保険業界の現状
これは保険に加入する人なら少なからず気になるところですよね。
以前の護送船団方式で金融機関は政府が必ず保護してくれる時代なら良かったのですが、
今はそうではありません。
バブルが崩壊して以降、いくつかの保険会社が経営破たんをしました。
現在では今すぐ危険な保険会社があるという噂はあまり聞かなくなったので
今の状況であれば大丈夫ではないかと思います。
しかし、実際に経済状況が大きく変動した場合、経営破たんする保険会社が出ないとも限りません。
万一、学資保険・子ども保険などの生命保険に加入している保険会社が経営破たんした場合についてお話します。
ここでは概略をご説明しますので、詳しくは「生命保険保護機構」のサイトをご確認ください。
まずは受け皿となる保険会社があるかどうか
まず、生命保険会社が経営破たんした場合、受け皿となる保険会社を募集します。
今までなら東邦生命はエジソン生命、共栄生命はアクサ生命、団体生命はジブラルタ生命などが受け皿となり契約を引き継ぎました。
日本の市場への参入を狙う外資系の保険会社が受け皿となるケースが多いように思います。
実際、ワールドワイドで保険や金融業を営む会社のほうが資金的に余裕があるので、外資系が買い取るケースが多いと思われます。
生命保険保護機構について
次にもし、受け皿会社が現れなかった場合、生命保険業界で立ち上げている「生命保険保護機構」という組織が受け皿となって契約を継続します。
この組織は生命保険会社が加盟して資金を出し合って作られたものです。
いずれの場合も、100%保護される保障があるわけではありません。
しかし、ある程度は保護されますので、せっかく掛けていたのにすべてなくなったということは避けられますね。
ただし、高い利率で運用されていた場合などはその部分はカットされるかもしれませんね。
学資保険・子ども保険に加入する際には保険会社が経営破たんをしない会社を選ぶことも大切です。
ソルベンシーマージン比率などの指標を参考に検討してみてくださいね。