「 学資保険・こども保険を一括払いするとお得」
というお話をよくお聞きします。これは当たらずも遠からじです。
一括払いと全期前納払いも見かけ上は同じように見えるのですが、少し違います。
まずはその説明をさせていただきましょう。
学資保険・こども保険の一括払い
これは保険期間の保険料を一括で支払うもので、読んで字のごとくです。
子供が産まれてすぐに契約をしたとすると、18年間の保険料を一括で支払います。
これが学資保険・こども保険の一括払いです。
解約をすると定められた解約返戻金は戻ってきます。
また、子供が亡くなってしまった場合でも死亡保険金が支払われます。
一括払いの場合は月々保険料を支払っていくよりも、満期返戻率(戻り率)は高くなります。
これは、先に支払った保険料を長い期間にわたって保険会社が運用してくれるからです。
学資保険・こども保険の全期前納払い
一括払いに対して全期前納払いという支払い方法があります。
見かけ上は似たようなものなのですが、少し違います。
この支払い方法の場合は、保険期間中の保険料をまとめて支払います。
ここまでは同じなのですが、考え方としては保険会社に保険料を預けておくというものです。
例えば、毎月1万円の保険料を18年間で216万円かかる保険料を
最初に支払っておきます。 その216万円の中から保険会社が自動的に毎月の保険料を
支払ってくれているというイメージです。
ですから、16ヶ月経った時点では200万円の前納保険料が残っている
ということになります。
学資保険・こども保険を全期前納払いにするメリット
特徴としてはここからが大切なところです。
こんな場面を想像してみてください。
学資保険・こども保険(保険料払込免除特約付帯)を全期前納払いで加入し、
ちょうど116ヶ月経ったときに契約者である父親が亡くなってしまいました。
保険料払込免除特約が付いている学資保険・こども保険なので、
以後の保険料は必要ありません。 保険料は支払われたものとして扱われます。
ということは、216万円全期前納払いで支払った保険料のうち、
116万円は既に経過した保険料なので、残り100万円は
保険会社が預かってくれている状態です。
毎月払いで保険料を支払っていた場合なら以後の保険料はストップするので、
この場合も前納払いしていた保険料から毎月の保険料に充当されることも
ストップします。
つまり、100万円は残った状態になります。
保険料払込免除特約を付けてあるので、子供が18歳になったときに
満期保険金は支払われます。 同時に中に浮いた全期前納払いで納めてある100万円も戻ってきます。
学資保険・こども保険の満期保険金が250万円だった場合は、
350万円戻ってくる、そんなイメージですね。
*上記の例はわかりやすくするために設定してあるので、
詳しくは保険会社や保険代理店にご確認ください。
一括払いだった場合は満期の際に250万円のみが戻ってきますが、
全期前納払いなら未経過分の保険料も戻ってきます。
もし、お金に余裕があり、学資保険・こども保険の保険料を一括で支払いたいと言う場合は、一括払いよりも全期前納払いがおすすめです。