子供が独立したあとの奥さんの生活費(老後資金を含む)についてお話したいと思います。

 

ご主人にとっても、もし自分に万一のことがあった場合は気がかりだと思いますので、しっかりと認識しておきましょう。

 

厚生年金の中高齢加算の期間の収入を確保する

 

サラリーマン(厚生年金加入)の場合、子供が18歳を超えると

厚生年金の中高齢加算の月々81,100円の支給のみになります。

 

前回お話したとおり、それでは生活費が足りないので、パートに働きに出たり、

収入保障保険で補ったりするわけです。

 

しかし、奥さんも年齢を重ねていくと、いつまでも働くのは体力的に難しくなる

可能性もありますよね。

 

子供が一人前に就職して働らくようになれば、仮に子供と離れて住むようなことがあっても、

収入保障保険の10万円と中高齢加算の合計、月々181,100円あれば

何とか生活できるのではないでしょうか?

 

奥さんが受取れる老齢年金と生命保険

 

また、平成24年現在では老齢年金の支給開始年齢は65歳からとなっておりますので、

65歳からは老齢年金の受給が始まります。

 

65歳以降に奥さんが受取れる老齢年金は、

 
遺族厚生年金 31,900円 + 妻の老齢基礎年金(65,500円)

 
となり、月々合計受取額は97,500円です。

 

 

老齢年金だけの給付になるとかなり生活が苦しくなるかもしれません。

 

 

他の収入や蓄えがあった方が良いと思います。

 

  • 奥さんが仕事に出る
  • 貯金をしておく
  • 死亡保障の一時金を老後まで残しておく

 

など、ある程度の準備をしておく必要があります。

 

老齢年金は今後も厳しい状況に

 

年金制度は今後も厳しい状況になります。

 
良くなることは考えにくいので、年金保険などの公的保障は自助努力を補うものと考えると良いでしょう。

 

 

ここまでの結論から言うと、公的年金保険に加えて、

収入保障保険と死亡保険(死亡時に受取れるもの)を準備しておく必要があると言えますね。

 

また、収入保障保険は基本的に月々受取るものですが、分けて受取らずに全額を

一時金で受取ったり、一部を現金で受取ったりすることができます。

 

一括で受取ったほうが月々受取ることに比べると、若干受取金額が少なくなります。

 
しかし、そういった使い方ができる保険ということを覚えておくと良いでしょう。

 

例えば、収入保障保険の保険金額を設定する場合、

月々10万円のところを15万円に設定したとします。

 

万一、ご主人が亡くなった際に、10万円は月々受取にして5万円の分は

一括で受取るということも可能になります(詳細は必ず保険会社へご確認ください)。

 

 

収入保障保険と定期保険を2本立てで加入するよりも、

保険料が抑えられるケースも多いので、こういった掛け方も一つですね。